ニューズレター 2025年10月
一人ひとりの声が生きる場づくり
この秋から、2つの新しいファシリテーションプログラムを始めます。

こんにちは。オランダでも、少しずつ秋らしさが深まっています。いかがお過ごしでしょうか。
今日は、私がしばらくあたためてきた思い、そしてそこから生まれた二つの新しいプログラム
についてお伝えします。
原点も二つ
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)勤務時代にフィールドで過ごしていた頃のことです。
難民や避難民の方々と一緒に行った「参加型アセスメント (participatory assessment) 」。
同じグループにいると、声が出せない人が出てきます。
女性が男性と一緒では本音を言えなかったり、若者が年長者の前で意見を出せなかったり。
工夫して分けた小さなグループで、人々が真剣な眼差しをして考え、語り始めたとき。
その目の輝きに、胸を打たれることがありました。
もうひとつの原点は、国際機関の会議文化です。
「声の大きい人」「よく話す人」「早く話す人」の意見が通り、静かな人の声が届かない。
私自身、発言の機会を逃して「何も言わない人」と見られてしまい、悔しい思いをすることが
本当によくありました。
実は、今に至るまで、そういうことはしょっちゅうあります。
でも、ファシリテーションを学んでから気づきました。
声が届かないのは、その人の参加のし方に問題があるのではなく、
場のつくり方に理由があるのだと。
今のパッションへ
この二つの経験が、今の私の原点です。だからこそ「一人ひとりの声が生きる場」をつくりたい。
その思いを形にしたのが、二つのプログラムです。
対話サロン
まずご案内したいのは「場づくりをめぐる対話サロン」。
二ヶ月に一度、45分〜1時間。オンラインでつながり、
インクルーシブな場づくりについて気軽に語り合う無料のサロンです。
日本語と英語を交互に開催します(二ヶ月に一度なのはそのためです)。
初回の日本語サロンは 11月6日(木) にスタートします!
参加登録はこちらからどうぞ。
また、英語でのサロン(12月4日に初回開催)への参加登録は、こちらからどうぞ。
まなびのサークル
もうひとつは「まなびのサークル:一人ひとりの声が生きる、インクルーシブな場のつくり方」。
三回のオンラインセッションと振り返りを通じて、
インクルーシブな場づくりをじっくり深める有料プログラムです。
こちらについては、詳細ページ(日本語・英語)をご覧ください。
言語によって開催時期が違いますのでご注意ください。
ご一緒に
長い間あたためてきた思いを、こうして形にできたことを本当に嬉しく思います。
どちらも、「経験を共有し合う」「共にまなび合う」ことを大切にしています。
みなさんと一緒に、「一人ひとりの声が生きる場」を育てていくことを楽しみにしています。