ナチュラル・ガーデンから「自然とつながるセルフリーダーシップ」へ
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- 7月21日
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朝と夕方、そして日中にちょっと息抜きがしたいとき、気分転換に外の空気を吸いたいとき、課題や問題に対して新しい視点が欲しいとき。そんなときにすぐ外に出られる場所が、今ではホームオフィスのすぐそば、つまり自分の家の庭にできた「ナチュラル・ガーデン」です。癒しと光のエネルギーを与えてくれる庭が自宅にあるとは、なんという贅沢でしょう!
実はこの庭は、数年にわたって想像したり少しずつ試行錯誤した結果、ようやく形になったものです。「ナチュラル・ガーデン」や「ワイルディング」、「リワイルディング」というキーワードをきっかけに、イザベラ・ツリーの著書『The Book of Wilding: A Practical Guide to Rewilding, Big and Small』に出会い、このページの絵を見てピン!と来ました。。

その時、左上の写真を見て「うちの庭はまさにこれだ・・・できれば右上、少なくとも左下のようなもっと自然な庭にしたいなあ」と思ったのが始まりでした。左上が右上のような庭に生まれ変われるとしたら、うちの庭もどうにかできるのでは、と。
7年半前に購入した家には、前の住人から引き継いだ、きれいに整った、手入れの行き届いた庭がありました。楓や桜など、どこか日本を思わせる要素もありました。桜は庭の一番奥の角に生えており、しかも他の木に視界を遮られていたので、数年間桜とは気づかなかったのです!また、鯉の泳ぐ池もありました。とても気に入っていたのですが、水漏れが発覚し、大掛かりな修理などを何度か試みた後に残念ながら諦めて、花壇に変えました。

その後、藤の花を植えたりと、少しずつ自分たちの好みの庭にしてきました。ただ、毎年春になると鉢に入った新しい花々をガーデンセンターで買ってきて植えることの繰り返しに疲れていました。季節ごとの変化を眺めながら、とにかくそのままにしておける庭が欲しかったのです。つまり、もっと「自然な」庭。
一昨年、夏に訪れたフランスのブルターニュ地方でアガパンサスの花にとても惹かれ、スピリチュアル系の才能があり、庭のデザイナーでもある日本人の知人にたずねてみたのです。すると、この花が環境の癒し、地球エネルギーのバランス調整、地球規模問題の解決という意味を持っているらしいと教えてくれ、それがとても私の感覚に響きました。さっそくアガパンサスの鉢を買ってきたと同時に、彼女に庭のデザインをお願いしてみたのです。
日本に住んでいる彼女の返事はこうでした。「千津さん、それはオランダの土や環境を理解していて、実際に庭を見て光の入り方や土の性質を確認できる人にお願いした方がいいよ」と。そして彼女が紹介してくれたのが、ピート・アウドルフの本でした。

この本を眺めた瞬間に、「そうだ、私が欲しかったのは多年草だ!」と確信しました。季節ごとに成長し、そして枯れるという自然なサイクルをそのままに見届けられる、そんな庭が欲しかったのです。ページをめくるごとに現れるナチュラル・ガーデンのたくさんの多年草とその種類に心を奪われました。
それから1〜2年経ちましたが、去年の末、「今やらないとまた春が来て一年が過ぎてしまう」と思い、ソーシャルメディアなどで見ていた複数のデザイナーに連絡をとりました。返事のあった2人に見積もりをお願いすると、実際に庭を見に来てくれました。
2人のうち、フェムケさんにはすぐに良いエネルギーを感じました。彼女の「植物と生き物への愛」がとても自然に伝わってきたのです。デザインをお願いしたのは一月末でした。
フェムケさんは何度か庭を訪れ、私の希望を丁寧に聞いてくれ、土のタイプ、光の入り方、方角と季節ごとの違いなどを細かく観察してくれました。そしてアイデアやスケッチを提案しながら、一緒に調整を重ねてくれました。その度に、「ナチュラル・ガーデンが実現するんだなあ」というじんわりとした確信が湧き上がってきました。

春の息吹きがそこここに感じられる頃、最終的なデザインが届きました。こうなったらもう、必要な作業を先延ばしにする言い訳はできないと、取り掛かることにしました。まずはタイルを剥がし、芝を取り除きました。今となっては人工的だったと感じる表面を取り除き、地面の本来の姿をあらわにするような、なんとも不思議な解放感を感じる作業でした。タイルを剥がすとアリの巣があらわになることが何度かあって、そのたびに、「ごめんね〜!でも、庭が完成したらもっと良い巣をまたつくれるよ〜」と心の中でつぶやいていました。

次の作業はビオ(オーガニック)の土を運び入れて敷き詰めることでした。フェムケのデザイン通り、小さめのタイルで小道をつくりました。するとどうでしょう・・・4月の終わりにはすでに庭が良い感じの光を放ち始めていました。一角に、大き目のタイルを積み上げたベンチができました。そこから眺めた景色に、思わず息を呑みました。

5月初め、数百株の植物が届き、植える作業を始めました。数日間続いた作業は、「田植え」を思い起こさせるような重労働。実際に田植えをしたことはないのですが、大学の時の授業で、先生が「やってみないと分からないけど、田植えって意外にものすごい重労働なんですよ。」と言っていたのを思い出したのです。なるほど、日々、全身筋肉痛になるほどの肉体労働。でも、なぜか心の奥からリフレッシュされるような、エネルギーの湧く不思議な疲労感でした。

その後、5月、6月、7月と毎日庭を眺め、歩きながら、「これでよかったのかな?」「土が良くないのかも」「植え方、間違ってたかな?」などと期待したり、心配したり、観察したり。同じ景色を毎日見ていると、変化にはなかなか気づかないものです。
でも今、7月半ばになり・・・毎朝カーテンを開けるのが楽しみです。小道を歩きながら、小さな色とりどりの花たちに「おはよう」と声をかけ、マルハナバチや蝶、この土地ならではの(?)水色で小さなトンボたちの姿を目で追う。ほんのひとときで、心がすっと洗われます。

自然には癒しと回復の力があると、私も信じています。ふだんは本や書類に囲まれ、パソコン画面に向かって仕事をしている日々ですが、外に一歩出るだけで、すっと肩の力が抜け、心が整う感じがするのです。だからこそ、日々外を歩いたり、サイクリングしたり、ジョギングしたりしているのです。幸い、私の住むオランダのデン・ハーグ市郊外には自然がたくさん。大きな水辺公園もあり、息を呑むような風景にすぐ触れられる場所に住んでいます。

庭がナチュラル・ガーデンに生まれ変わる前からも、ホームオフィスの窓から緑が見える環境で日々過ごせるのはとてもありがたいことだと思ってきました。でも今は、それだけでなく、ほぼどれもオーガニック、この地の在来種中心の植物が育つ庭を持てたことで、「少しでも生物多様性に貢献できているのかも」と思える安心感があります。
これは、個人的にはとても大切で大きな出来事です。
一方で、プロフェッショナル、仕事の上でも、自然とのつながりを大切にしながら、コーチとして、ファシリテーターとして、教育者として、「自然と調和した生き方・働き方」をさらに意識して取り入れていくという方向への大きな一歩になっています。
これまでも、コーチングセッションの中で自然のメタファーを使ったり、タイミングが合えば屋外で行う「アウトドア・コーチング」を行ったり、気候変動に向き合うコーチとして活動してきましたが、なんとなく「控えめに」行ってきた感じでした。
こうして自宅にナチュラル・ガーデンができたことで、私自身の軸がさらに明確になり、「自然とともに歩む」実践を、堂々と、はっきりと言葉にして伝えていけそうな気がしています。それは、「より平和で健やかな世界を目指して歩む人や組織を支える」という、私自身のミッションをより深く足元から支えてくれる存在になりそうです。
この流れの中で、8月中旬から自然とつながるセルフリーダーシップ・サークルをスタートさせます。これから私が行う活動ーコーチング、ファシリテーション、学びのデザインーすべてにおいて、自然の知恵を尊重し、気候・環境の危機に応える価値観に基づいて、方向を定めていきます。
ぜひこの取り組みを楽しみにし、そして一緒に歩んでいただけたら嬉しいです!

[この日本語ブログ記事は、自身で先に書いた英語記事を、AIの力を借りて日本語にしたものです。AIによる日本語翻訳にに私が手を入れてはいるものの、日本語としての流れにやや不自然さが残る上、私の意図する意味合いや雰囲気と異なる部分も残っていますが、記事をお届けするタイミングを優先して公開しております。]
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