Kintsugi と 静かな振り返りの時間 in Den Haag
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- 11月2日
- 読了時間: 4分
更新日:11月26日

— 日本から金継ぎ師・今井正文さんを迎えて
この秋、日本から金継ぎ師の今井正文さんをお迎えし、オランダ・デン・ハーグで対面のワークショップを開催します。
今年6月にオンラインで開催した「金継ぎの哲学 – Philosophy of Kintsugi」では、金継ぎに込められた思想や美意識について、静かにふり返る時間をご一緒しました。今回はその続編として、実際に手を動かしながら金継ぎの世界にふれる貴重な機会です。
金継ぎは、壊れた器を修復するための技術であると同時に、ものや時間に込められた想いを見つめなおす営みでもあります。壊れた部分を隠すのではなく、あえてそこに金を施すことで、その器が歩んできた物語を美しく浮かび上がらせます。
このワークショップでは、金継ぎの2つの主要な工程を、実際に体験していただきます。
みなさまとお会いできることを、講師の今井さんともども、心から楽しみにしております。

【当日のプログラム内容】
– 接着工程の体験– 金蒔き工程の体験
〈接着工程について〉ご自身で修復してみたい陶磁器があれば、ぜひご持参ください。状態を講師が確認し、ワークショップ内で扱えると判断された場合は、その器で漆による接着の体験をしていただけます。割れ方が複雑などの理由でその場での作業が難しい場合には、事務局で事前にご用意した器を使用していただきます。
〈金蒔き工程について〉こちらは、事務局側で準備した器を使って、金粉を施す工程を体験していただきます。
【ワークショップ詳細】
日時:2025年11月30日(日)時間:14:00〜16:00
※ワークショップの前に、短い内省(瞑想)の時間を私(松下千津)がご案内します。 日本出身ではありますが、金継ぎそのものは最近になって学び始めたばかりで、その哲学ー物を大切にすること、自然素材を使ってなおし、長く大事にすること、器に込められた個々の物語を尊重すること、そして自然とのつながりを感じることーなどに深く心を動かされました。 こういったことを短い瞑想の形にしてみなさんと静かな時間を持ちたいと思います。 ご希望の方は13:30頃までにいらしていただければと思います。🌱
会場:
De Ruimte (住所: Witte de Withstraat 27, 2518 CP Den Haag)
参加費:80ユーロ(材料費込み)
ご家族や親しいご友人と一緒に参加される場合、お2人目以降の参加費は60ユーロ(材料費込み)となります。ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。
※11月27日までに以下の口座にお振込をお願いします。
口座名義:Synergy Facilitation IBAN:NL72 ASNB 8844 8370 99
持ち物:・修復してみたい陶磁器(あれば)・室内履き(会場は靴を脱いでご入室いただきます。靴下のままでも大丈夫ですが、床が冷たく感じる方もいると思います。会場設置の室内履きもありますが、ご自身のものをお使いになりたい場合はスリッパ等をご持参ください)
お申し込み:こちらのフォームより参加登録ください
【講師プロフィール】
今井正文(いまい・まさふみ)/金継ぎ師・埼玉県在住
2015年より本格的に金継ぎを学び始め、以来、自宅工房での個人レッスンや出張ワークショップ、オンライン講座などを通じて、延べ400人以上に金継ぎの魅力を伝えてきました。伝統的な技法を守りながらも、「今を生きる私たち」にとっての金継ぎを模索し、日常に寄り添う手仕事として丁寧に伝えています。2024年からは海外での活動もスタートし、オランダでのオンライン講座を経て、今回が初の対面ワークショップとなります。
Instagram: @kintsugiya.com_social/
【主催・通訳】
松下千津(まつした・ちづ)/コーチ・ファシリテーター・大学講師/デン・ハーグ在住
25年間にわたり、国際機関でのフィールド勤務に従事した経験を活かし、現在はコーチング、ファシリテーション、大学での教育を通じて、「変化と対話が生まれる場づくり」に取り組んでいます。
日本人としての自然観や繊細さを大切にしながら、人と自然、そして自分自身とのつながりを取り戻すプロセスとしての金継ぎに心を惹かれています。自ら金継ぎをした経験はありませんが、友人である今井正文さんの技術と哲学に深く共鳴し、その魅力を海外に伝えるお手伝いをしています。当日は、金継ぎの精神に触れながら、静かにふり返りと再生を味わうような瞑想の時間もご案内したいと思っています。
ご質問・お問合せ
+31-(0)6-1362-0518

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