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場づくりをめぐる対話サロン 第一回

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  • 11月9日
  • 読了時間: 3分

11月6日(木)、第一回目の「場づくりをめぐる対話サロン」(日本語)を開催しました。


今回のテーマ

第一回ということもあり、あらかじめ「ファシリテーターのマインドセット」というテーマを設定しました。

このテーマは、数ヶ月前にサロンのご案内文を書いていた時、ちょうど読んでいた The Skilled Facilitator(Roger Schwarz著、第3版) に出てくる概念から着想を得たものです。

そこでは、ファシリテーターのマインドセットとして「コントロール(統制)」と「共に学び合う」という、対照的な二つの姿勢が紹介されており、その部分を読んだ時に直感的に「これについて対話したい!」と感じました。


コントロールすることとマネージすること

場づくりを担うファシリテーターが、自分の思う通りに場を制御しようとするのは望ましくありません。

一方で、場を適切に運営(マネージ)することはとても重要です。

その上で、ファシリテーター自身も純粋な好奇心を持ち、参加者一人ひとりが多様なインプットをもたらす存在であるという前提のもと、「共に学び合う」姿勢を大切にすることが求められる、という本の内容もご紹介しました。


ファシリテーターのマインドセット

このテーマについて、参加者の皆さんからはさまざまな視点が共有されました。

ファシリテーターとして、偏見を手放し、目の前の参加者をそのまま受け止める心の落ち着き。

また、植物を育てるように、環境(空気・水・光・土)を整えることの大切さ。ファシリテーター一人でその全てを担うことはできないという認識も印象的でした。

さらに、「何を言っても否定されない」という安心・安全な場づくりや、ファシリテーター自身の「自我を薄めて透明になる」姿勢、参加者の可能性を引き出し、まだ見ぬ目的地へと共に歩むような関わり方の大切さも語られました。


「傾聴」とは?

ファシリテーターにとって大切な資質のひとつとして「傾聴力」という言葉が何度か出てきました。

そこから、「そもそも傾聴という言葉の語源は何だろう?」という問いがあり、「聞く」と「聴く」という二つの漢字の違いに注目しながら、それぞれに込められた意味を用いての考えも共有していただきました。


場づくりにおけるルール

一人ひとりの声が生きる場をつくるためには、ある程度のルールを設定することが必要です。 そうすることで、どんな意見でも安心して共有できる雰囲気が生まれます。

ルールを参加者と共につくる際には、「まず自分自身の無意識の思い込みや価値観について考えてみる」という問いかけから始めることの大切さも話題に上がりました。 これは私自身も今後取り入れたい実践だと感じました。

一方で、ルールの存在や「傾聴が大切」という価値観そのものが、時に「話しにくさ」につながることもあるという思いも共有されました。


一人じゃない

対話を通して、「普段は孤独になりがちなファシリテーターの活動も、このような場があることで 『一人じゃない』と感じられる」という言葉がありました。

まさに、このサロンは経験や疑問を持ち寄り、励まし合い、共に学び合う場として生まれました。

これからも、みんなで「共に学び合う」時間を重ねていきましょう!


お知らせ

次回の日本語での対話サロンは、1月8日(木)に開催します。

日本時間21時、中央ヨーロッパ時間13時開始です。

参加登録はこちらから。

一度ご登録いただくと、今後の回についても継続して参加リンクをお送りします。

新しいテーマのもとで、また皆さんとゆっくり対話できるのを楽しみにしています。

また、英語での対話サロン第一回は、12月4日(木)に開催します。

参加登録はこちらからどうぞ。


参加者
今回ご参加くださったみなさんです

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