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2024年:一年の振り返り

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  • 2024年12月31日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月25日

だいぶご無沙汰しています。最後のブログポストからかなり時間が経っていますが、私は元気に過ごしています。


2021年の夏にOPCW(化学兵器禁止機関)という国際機関での勤務を辞め、9月からはハーグ応用科学大学(THUAS)の講師となり、コーチングとファシリテーションの三足の草鞋で突っ走ってきた感があります。


実際には、大学講師という「新しい」役割に慣れるために没頭し、2023年までは個人としての活動の方は「なんとなく」「できるだけ」、つまり流れに任せてやってきた、という感じでした。


流れ、つまりフローに乗ること自体は好きですし、大切なことだと思っていますが、もう少し自分なりの流れを作り出して、それに乗っていこうと思って試みたのが2024年でした。


そのような感じで、この一年の振り返りをしてみたいと思います。


まず、パーソナル・コーチとしては、この一年で合計76人の方々と、287時間のセッションでコーチング会話をさせていただきました。この方々は25の国や地域にお住まいの、およそ21の国籍の方々でした。


私は日本語と英語で活動していますが、76人中48人が日本人のお客様で、多くは私と同じオランダ、あるいは日本に在住の方々でした。


「メンタルヘルス・ファーストエイダー」、「気候変動コーチング」、「自然をコー・ファシリテーターとするコーチング」等のトレーニングからの学びを深め、アウトドアでのコーチングを実践し始め、さらに自然のメタファーにさらに直感的が向いていくようになった年でもありました。


お客様の多くは人道支援、気候変動や環境保護、ジェンダー平等、人権問題、教育やソーシャルビジネスに関わる活動をされています。キャリアの転換期にいる方や学生も多く、メンタリングも取り入れた形でサポートさせていただく機会をいただきました。


夏には規定の500時間の有償コーチングを達成し、国際コーチング連盟からPCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)として認定を受けました。意外にもこれによって自分自身の自信がつき、お客様へのフィードバックや「気づき」を引き出すサポートが、より自然に、場合によっては力強く、できるようになってきたと感じています。


大学講師としては、近年培ってきた若い世代と気候正義や人権について考える機会を深めていくことができました。


「平和、正義、人権」と日本語にするとすごい名前になる選択科目では、「脱成長(degrowth)」をテーマに斎藤幸平さんの著書「人新世の資本論」の英語版『Slow Down - The Degrowth Manifesto』を授業で使いました。学生からは「今まで知らなかった考え方を知ることができてとても良かった」という反応をもらいました。


また、「社会変革のための協同的プロセス」と名付けた別のコースで、ファシリテーションの知識とスキルを取り入れた授業を始めました。これは、ファシリテーションと、ファシリテーターという役割の価値をもっと広めていきたいと思う私にとってとても大きなステップでした。


だいぶ後になって、ファシリテーションのクラスにいた学生が「クラスで学んだツールを使ってみましたよ」と言ってくれたこともあって本当に嬉しかったです。


大学の外では、ファシリテーターとしてオランダの学生と一緒に催した「気候難民」をテーマにしたワークショップ、アフガニスタン出身のマリアムさんと催したオンラインイベントで「想像してみる力」の大切さを共有しました。


今後は、異文化コミュニケーションやカルチュラル・インテリジェンスを取り入れながら、「真にインクルーシブな対話を実現するためのファシリテーション講座」を展開していきたいと考えています。


新春2月9日には、福島県在住の脱原発活動家・武藤類子さんをお迎えしたオンラインイベントを四年ぶりに開催します。また、Awe(オウ)と癒しをテーマにした講座やリトリートを春から始めます。


ニュースレターの配信を始め、まだ数回の発行ですが、今年はこれをさらに充実させ、活動予定や報告に加え、読んでくださる皆様にとって少しでもインスピレーションになるような価値のある内容にしていきたいと思っています。


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実は、このホームページのリニューアルも今現在進めているところです。二月までには刷新作業が終わる予定です。


主に英語での発信をしてきたリンクトインインスタグラムに加え、日本語でのインスタグラムも最近スタートしました。こちらは試験的に運用してみようと思っています。ノートでは読書記録なども含めて日常的なことも気軽に記しています。


もしよろしければこれらのソーシャルメディアを通じてぜひ交信しましょう。


2025年がますます素敵な一年になりますように。



草原

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