ニューズレター 2025年7月
多文化の集まりとファシリテーション

今年も半分が過ぎましたね。実は、6月の終わりに9日間ほど、日本に帰国していました。予定になかった帰国は、二つ年上の従兄の急逝によるものでした。
母子家庭で育った私は、近くに住んでいた母の妹の家族に本当にお世話になりました。この叔母の長男で、年も近い従兄とは一緒に過ごすことが多かったのです。
8年半前、私の母が亡くなる直前に、遠方から駆けつけてくれた従兄。病床の母を見つめる彼の、「信じられない」という思いが浮かんだ表情、葬儀後の食事の席で泣き崩れたあと、私たちに挨拶し、最後に「献杯!」と言ってくれたあの声。
あの時は、まさかこの従兄がこんなに早く逝ってしまうとは夢にも思っていませんでした。
今回の帰国中、一連の法事では、なかなか顔を合わせることのない親戚に会えたといううれしさもありましたが、長男を失った叔母夫婦の失望と悲しみを想像しながら、後ろ髪を引かれる思いでオランダに戻りました。
この半年を振り返ると、年始に日の出を拝みながら直感のパワーを感じたところから始まり、ここ数年力を入れてきたコーチングを振り返りつつ、もう一つのスキルである「ファシリテーション」の力をもっと広めていきたい、伝えていきたい、と感じ、実践し始めて現在に至ります。
この25年、世界のさまざまな地域に暮らし、出身地や国籍はもとより、多様な文化や考え方を持つ人々と共に仕事をしてきた私にとって、大小さまざまな集まりやミーティング、話し合い、ブレインストーミング、フォーカスグループディスカッションからカンファレンスやトレーニングの場に至るまで、多様な背景を持つ人々が集う場をデザインし、つくり出し、つかさどる「ファシリテーション」というスキルほど、大切なものはないと感じています。
そんな思いから活動してきた記録や考えたことを、ブログ記事にまとめておりますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
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これからますます、本格的に暑くなりますね。どうぞ良い夏をお過ごしください。