
対話と参加型プロセス
社会の課題に対して、一人のリーダーや専門家、あるいは一つの組織だけが、答えを持っているということはありません。
声を聞かれるべき人々を置き去りにせず、必要とすること、
すでに持つ力や知恵に耳を傾けることを大切にしています。
このような課題はありませんか?
組織・チームとして・・・
〇 会議を重ねてもなかなか前に進まない
〇 一部の人だけが発言し、多様な意見が活かされていない
〇 部署や立場を超えた協働が進まない
〇 本当に話を聞くべき人の声が聞けるようなプロセスのデザインが難しい
〇 いつも同じ人(代表者)の話だけが聞こえてくる
現場・参加型プロセスとして・・・
〇 立場の異なる関係者(住民、行政、NGO、資金提供者など)の間で、共通の理解を築きたい
〇 力関係や文化的な背景を考慮した、対話の場の設計が難しい
〇 形だけの「参加」で終わらせず、意思決定や行動につながるプロセスにしたい
〇 紛争や災害の影響を受けた地域など、複雑な状況でも安心して声を出せる場をつくりたい
〇 モニタリング・評価を、表面的なチェックで終わらせず、本質的な学びの機会にしたい

アプローチ
対話の目的は、全員が同じ意見になることではありません。違いを理解し、それぞれの知識や経験を活かしながら、共に前進するための土台を築くことだと考えています。
また、多様な視点に耳を傾けること、自らの前提や思い込みを問い直すこと、そして現場で生きる人々の経験から学ぶことを大切にしています。
会議が前に進まない、発言が偏っている、部署を越えた協働が進まないといった組織内の課題には、会議・ワークショップのプロセス設計とファシリテーションで、対話の土台を整えます。立場や力関係の異なる関係者が関わる現場では、AGDフレームワークやPRAを組み合わせたファシリテーションで、本当に届くべき声が届くプロセスを設計します。意見の対立や行き詰まりが生じている場合には、メディエーションの視点を取り入れ、対話を通じた合意形成を支援します。
単発の会議やワークショップにとどまらず、組織やコミュニティが継続的に学び、対話し、変化に対応できるよう、中長期的なプロセス設計や伴走支援も行っています。

サービス領域
対象は、企業のビジョン策定や年度の振り返りから、国際機関・NGOのリトリートやモニタリング、次年度プログラムの設計、地域における参加型コミュニティプロセスまで、幅広い場面に伴走します。
学びの場となる研修やワークショップの設計とファシリテーション、意思決定や合意形成に向けたプロセスのデザインとファシリテーションを通じて、既存のプロセスの見直し・改善から、新しい対話の場の追加、ゼロからの設計、コミュニティとの中長期的な伴走まで、ニーズに応じてお手伝いします。

現場の声と出会う対話
私はこれまで、人道支援、人権、平和構築、環境、開発協力などの分野で活動する中で、「人々の声を本当に生かすとはどういうことか」を問い続けてきました。
地域住民、市民活動家、若者、専門家、行政、組織のメンバーなど、多様な立場の人々が互いに学び合い、それぞれの経験や知恵を持ち寄りながら共に考える場づくりを行っています。
対話そのものを目的とするのではなく、一人ひとりの声が尊重され、その声が意思決定や行動につながるプロセスを大切にしています。
事例:
Three Trees (3T) Tanzaniaにおける参加型組織変革プロセス
― 信頼構築とコミュニティ参加を通じた協働の基盤づくり ―
目的
タンザニアにおけるアグロフォレストリー炭素プロジェクトの立ち上げにあたり、多国籍チーム間の信頼関係と協働体制を強化するとともに、地域住民の声を反映した参加型プロセスを通じて、透明性の高い利益共有の仕組みづくりを行う。
私の役割
プロセス設計、ファシリテーション、チームコーチング、対話の場づくり、Participatory Rural Appraisal(PRA)の設計・実施支援
成果
まず、タンザニアチームとグローバルチームとの間で対話の場を設け、コミュニケーション上の課題や期待の違いについて率直に話し合う機会をつくった。その結果、役割分担や意思疎通の方法が明確になり、チームとしての信頼関係と協働体制が強化された。
また、Three Trees Tanzania が実施するアグロフォレストリー炭素プロジェクトの対象地域である6つの村において、住民参加型の対話プロセスを実施した。女性や若者を含む233名が参加し、地域住民の視点や優先事項を整理・共有した。これらの声をもとに、プロジェクトの利益共有メカニズムの原案づくりに貢献した。
さらに、現地スタッフへの伴走支援を通じて、ファシリテーションや参加型プロセス運営の実践的な能力強化にも取り組んだ。
※本プロジェクトは、2026年 International Association of Facilitators (IAF) Facilitation Impact Awards において受賞が決定しています(受賞カテゴリーは2026年6月25日発表予定)。
現地スタッフの声

チヅさんとは、タンザニアでのチームセッションとPRA(参加型農村評価)活動を通じて一緒に仕事をする機会がありました。彼女のもたらしたインパクトは、その場にいれば誰もが感じられるものでした。 とても穏やかで観察眼があり、真に聴くことができる方です。最初はチーム内に異なる働き方や暗黙の期待感がありましたが、彼女がいることで、会話が自然と開いていきました。無理がなく、押しつけがない。気づけばチームがひとつの方向へ、共通の理解をもって動き始めていました。 PRAの活動では、彼女が人とどうつながるかを間近で見る機会がありました。コミュニティの人々がリラックスして、オープンに、本当に積極的に関わっていました。堅苦しいプロセスではなく、自分の言葉で話せる、ちゃんと聴いてもらえる、そんな場でした。それが、とても早く信頼を生み出していました。 最も印象的だったのは、彼女が場をコントロールしようとしないのに、すべてが自然に流れていくことです。深く聴き、他の人が見落とすものを拾い、意図をもって導く。 チヅさんと仕事をして、ファシリテーションが忍耐と敬意と静かな自信をもって行われるとき、どれほど力強いものになるかを知りました。
メルリッサ・ワンガ
タンザニア在住 Three Trees Tanzania 財務・総務責任者