2021年の振り返り
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- 2021年12月31日
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2021年の大晦日です。
今年は大きな変化があった年でした。
一つには、四年半勤めたここオランダでの国際機関での仕事に終止符を打ったことです。今思えば、勤め始めた当初からこの「卒業」を念頭に歩いてきた年月でした。
五年前の2016年9月、自分のアイデンティティーの一部だったとも言える、別の国際機関でのフィールド勤務をやめ、それまで約二十年続けていた「根無し草」生活から定住を念頭にオランダに移ってきました。それからの数年間は山あり谷ありの「トランジション」でした。
2019年にファシリーテーションとコーチングに出会えたことが大きな突破口になりました。これらは技能、スキル、職業といった枠組みを超えて、私の内面の変革を促してくれたからです。
自分はこれを通してこれから世の中に貢献していきたいなあ、これなら私ならではの貢献ができそうだなあ、というものが見つかると、今度は「じゃあいつ仕事をやめてそっちに専念する?」という自分の中での問いが繰り返されることになりました。
2020年中は行ったり来たり。自分のビジネスで走り出したい一方、自分の価値観にぴったり沿っているドリーム・ジョブから手招きされて葛藤に悩む数週間を送った後、最終的には根本的なところで合意できなかったことがとてもショックだった反面、普段の仕事に戻ることが決まると心からの安堵をしたり。まだ、時が熟していなかったんだなあと思います。
2021年に入り、その時は三月頃にやってきました。熟成されていたものがようやく実りをつけた、そんな感じでしょうか。上司に辞職の意向を伝えたのですが、たったそれだけのことなのに、それによってどんなにまわりが明るく、自由の空気に満ちたことでしょうか!自分とまわりのエネルギーが一気に変わったことを実感しました。
同じ頃、あるメディテーション(瞑想)との出会いもありました。このメディテーション手法のおかげで、まったく期せずして、オランダの高等教育機関で教えるという仕事との出会いが起きました。
「国際機関での仕事を辞めてファシリテーションとコーチングの自分のビジネスに専念する!」と思ってきた私ですから、思いもよらない形で別のフルタイム・ジョブに関わることになったのですが、これもとても自然な流れでした。
ファシリテーション、コーチング、そして教えるということの関わりについては、改めて書きたいと思います。
この二年間、ピアー・コーチング(コーチング仲間とお互いにコーチングをし合うこと)を一・二週に一度のペースで続けてきたのですが、コーチングの力、その恩恵なくしては、今の私はなかったなあ、と思います。一回一回のコーチングセッションで、「自分はどこへ行きたいのか」、「本当は何をしたいのか」、「仕事をやめるのはいつなのか」、「どうしたら今がその時だと分かるのか」、「なんかもやもや落ち着かないのはなぜか」といった、一見したところはたわいも無い日々の問いを、だいぶクリアにしてもらいました。そのおかげで今日の自分がいる、そう思います。
良いお年をお迎えください。

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