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- 2023年1月4日
- 読了時間: 5分
更新日:1月5日

新しい年になりました。
新年になってソーシャルメディアからまず目に飛び込んできた一節が、私の活動の核に置きたいと思って大切にしてきた一節(コア・メッセージ)だったので、その偶然に一瞬驚きました。
"The plain fact is that the planet does not need more successful people. But it does desperately need more peacemakers, healers, restorers, storytellers, and lovers of every kind."
地球がもはやこれ以上の「成功者」を必要としていないことは明らかです。一方で平和の構築にたずさわる人、癒しや修復をほどこす人、語り手、そしてあらゆる形で愛をほどこす人を、今地球は切実に必要としています。
初めてこの一節を目にしたのも別のソーシャルメディアだったと思いますが、見た瞬間に全身にビリっと閃光が走ったかのような感覚を覚えました。何か表現したくて仕方がないメッセージがあるけれどもそれが何だか自分自身でもうまく言葉にできないでいた時に、突如とその言葉が形になって目の前に現れてくれた、そんな感覚でした。一年半、もしかしたらそれ以上前のことだったと思います。
この一節は誰の言葉なんだろう、と調べてみたのですが、なかなか見つかりませんでした。ダライ・ラマやその他の偉人の発した言葉だった、とする説もあれば、そうではないが誰の言葉かは不明である、とする説も。
私はこの一節をコーチング・ファシリテーション活動に使う自分の名刺の裏に印刷していますが、その頃印刷した最初の名刺には、この一節の下に”Source unknown” (情報源不詳)と記しておいたのはそのためです。
それからまた少したってから、改めて時間をかけて情報源を辿ってみました。ようやく辿り着いたのは、あるアメリカの学者さん名前と、この一節が書いてあるという本の名前でしたので、すぐに中古本(しかなかった)をアメリカから取り寄せました。一ヶ月くらい待ったように記憶しています。
ところが、紐解いてみるとその本にはこの一節は載っていなかったのです。何度も何度もひっくり返して確認したのですが、私にとってキラキラ光るこの一節を見つけることはできませんでした。私の名刺の裏の「情報源不詳」もそのままになりました。
また少したった去年の夏、改めて検索を試みてみました。すると、今度は同じ学者さんの書いた別の本に載っている、という情報に行き当たり、なんだか拍子抜けしたのを覚えています。検索する方法や時期によって、またどのくらい粘り強くどうやって検索するかによって、違う情報に行き当たるということの良い例ですね。
今度は、この本をすぐに注文してみることはためらい、そのままにしました。注文してもまたそこに載っていなかったら本もお金も無駄になるなあと思ったのです。一方で、新たに印刷した名刺の裏には、この学者さんの言葉である、と彼の名前の記載を付け加えました。本に違いはあるにせよ、二回の試みの結果がどちらも彼の言葉だとしていたので、信頼できると思ったからです。
さて、この新年にこの一節をソーシャルメディアで見たことで、この二冊目の本を探してみよう、という気が突然起きました。思い立ったが吉日、です。
すると、どうでしょう。今度はいとも簡単に本が見つかり、電子書籍にもなっていることが分かり、電子書籍だとすぐに入手できるのでこの一節があるかどうか確認できる!と早速購入しました。
すごいですね、文明の力。その後1分以内には、この本の中に私のコア・メッセージとしているこの一節を見つけることができ、嬉しかったです。安心した、という方が合っているかな・・・。
そして引き続き、もしかしたらと一月に一冊の定期購読をしているオーディオブックのサイトの検索にかけてみると、こちらにもありました!
実はこのことがあった前日に、このサイトで一回だけ三冊分のクレジットを追加購入したところだったのです。読み(聴き)たい、と思った別の本があったからでした。
つまり、コア・メッセージの入ったオーディオブックを躊躇せず、すぐに購入できるクレジットがあったのです。
同じ日、今年最初の散歩のお供に、この本を聴きながら出かけました。この一節が読まれた部分が聴こえてきた時は感動しました。
年始にソーシャルメディアでこの一節を見たのは、実は偶然ではなかったのですね・・・。
同じ散歩中にふと浮かんできたのは、コーチとして、ファシリテーターとして、平和の構築にたずさわる人、癒しや修復をほどこす人、語り手、そしてあらゆる形で愛をほどこす人、を今年はもっともっとサポートしていきたい、という強い思いでした。
「◯◯になるには」「△△として活躍するためには」といったハウツー講座がありますよね。私も若い時にはそういった講座のお世話になりました。一方、そういった講座が本当に自分の血や肉になったか、というと、必ずしもそうではなかったなと思います。
本当に自分の糧になったなあと今振り返って思うのは、すぐに答えを提示してくれるハウツー講座ではなく、何度も何度も読み返した尊敬する人のスピーチであったり、ふと出会った新聞記事であったり、本の中の一節であったり、学校の先生の発したふとした一言だったり。そういったものは、私が本当に目指すこと、価値を見出すもの、本当にやりたいこと、なりたい人、どんなふうに世の中に貢献したいか、どういう入り口、切り口から世の中に関わっていきたいか、そういうことを思い起こし、思い出させてくれる、力強いメッセージでした。
クライアントさんがご自身中にあたためているビジョンやミッションを思い出させてあげることでクライアントさんをサポートする、そんなコーチ、ファシリテーターになりたいのだった、ということを、本を聴きながら強く実感したのでした。
あなたは、平和の構築にたずさわる人、癒しや修復をほどこす人、語り手、そしてあらゆる形で愛をほどこす人、ですか?
これらの定義は私の中ではとっても広いものです。例えば、試行錯誤しながら子供を育てている親御さん、学校の先生、地域コミュニティーのために活動するボランティア、海外移住をして自分にとって心地よい形で世の中に貢献したい、と思っている方々、みんな当てはまります。
私があなたをサポートさせていただくご縁と機会が巡ってきますように。
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